2006.2.4-2.6

2日目


旅行は早寝の早起きの我が家です。
今日の天気は晴れ。
まずはエルをトイレに出さなくてはなりません。
廊下の窓の下の床に、こんな張り紙があります。
『ここに立って見てみてね!』と・・・
窓には『日本一の物が見えます』と書いてある。





昨日は空と雲だけしか見えなかったけど、
その通りに立って窓を覗くと、
見えました日本一の山が。
「去年エルと一緒に8合目まで登ったんだよな〜っ」

エルのオシッコをさせに庭に出てみると
芝生の上に雪がちらほら積もっている。。
房総の南端に暖かさを求めてやって来たのに
こんなに寒いとは・・・





朝ごはん

さてさて、朝食の時間。旅行に出ると朝からお腹が空きます。
ダイニングの席に着くと「地元で人気の中村屋のパンです。」とお兄さんが
朝食のバターロールとクロワッサンを運んできた。
前日立ち寄った館山駅の近くのモカソフトを食べたあの中村屋のパンが
ここで食べられました。風味のいい美味しいパンでした!

 





今日の予定は・・・

『しぶごえ』をチェックアウトし車を走らせまもなく
青い海が目の前に現れました。
「凄い!」っと思わず声に出してしまいます。
内房の海はきれいですね〜!





房総の花を見ながらのドライブが今日の予定・・・
なのだが・・・


洲崎灯台にて

青い空に真っ白な洲崎灯台、絵になります。
そこから見る青い海には漁船や大型タンカーが行き交います。
山頂は雲に覆われてしまっていましたが遠くに富士山も見えました。
一年に何度見るだろうか海のある風景を・・・
いいな〜〜〜海!






GLASS FISH

洲崎灯台の駐車場で、ある旅行雑誌を見ていたら愛犬の足型をとって
ガラスの足型が出来るという記事を見つけた。
吹きガラスの体験もできるという。
「愛犬の足型?ガラスで?何だ?」
すぐに『GLASS FISH』に電話。
「犬種は?」「ラブラドールです」
「大型犬なら足の形が出やすいけど、じっとしていられる〜?」
「だ、大丈夫です!お願いします」
予約制だけど今からならすぐに出来るというので
早速、千倉町の『GLASS FISH』へ向かった。
何をどうするのか分からない不安な気持ちのまま車を走らせますが
場所もなかなか見つかりません。
千倉駅の周辺をぐるぐる回ってやっと到着。
みんな迷って来るんだそう。


外観はプレハブ造りの作業場という感じですが
中にはガラス作家『大場匠氏』の作品やガラスを溶かす溶解炉や
溶けたガラスを巻き取って回しながら息を吹きかけるパイプ、
その他ガラス細工に必要な道具が置かれギャラリー&工房といった感じです。

 





ガラスで作るワンコの足型

早速エルの足型作りから。
私がエルの体を押さえ、大場さんが足を持って
平らにならした砂にエルの足を押し付けます。
この時、もちろんじっとしていられる事が必須条件。
でも、よっぽど暴れるワンコじゃなきゃ大丈夫でしょ。


そのまま足を静かに真上に上げて足型の完成。
爪の跡まできちんと取れました。
この砂の足型だけで結構感動です。


炉の中はおよそ、1200℃に設定されているそうです。
この炉は一度火を入れた普段は消す事はなく
かれこれ一年近く1200℃のままなんだそうだ。
炉の中から真っ赤に溶けたガラスを棒に巻きつけ取り出すところです。
ここからはすべて大場さんの作業。


砂の足型の上に溶けたガラスをドロッと流し込んでいきます。
このなんともいえないオレンジの色は目に焼きつきます。


適量のガラスを型に流し込んだら
はさみでチョッキン。

 


底をバーナーであぶって平らにして出来上がり。
ひっくり返すと・・・


上手く行ったようです。
このまま、外気温で急激に冷やしてしまうと
ガラスに歪が出来て、割れてしまうので、
すぐに除冷炉という4〜500度ほどの
温度のに保たれている炉の中に入れ、
徐々にガラスの温度を下げていくのだそう。
なので今日は持って帰れません。





作業が終わるまでエルは外でお留守番。
時々「ヒ〜ヒ〜」言って自分をアピールしてます。
「もうちょっと待っててね!」





続いて吹きガラスの体験です。
まずは溶けたガラスがどんな感じなのか
ハサミで切らせてもらいます。
グニャっとした少し弾力のある感じでしょうか・・・





「さて、それじゃ始めましょう。」
ちょっと緊張。
炉の中から必要な量のガラスを大場さんが取り出します。





パイプの先に付いた溶けたガラスを吹いて膨らませます。
どのくらい吹けばいいのか見当が付きませんでしたが
それほど強く吹かなくて大丈夫なようです。
「もうちょっと吹いて、もうちょっと!」
ゆっくりパイプを回しながら
ガラスを膨らませていきます。





専用の道具を使って徐々にグラスの形にしていきます。
大場さんの指導のもと次々に行程が進んでいきます。
「これをこうして!」
「今度はこうして!」
まるで生きているかのようにガラスが変化していきます。





再び炉の中にガラスを入れぐるぐる回しながら
加工できる柔らかさまで加熱します。
これが一番難しかった。
回すタイミングが悪いと柔らかくなったガラスが
重力でグニャっとなってしまうのです。
中心を見ながらゆっくりとまわしていきます。
緊張の作業でした。
「なかなかいい手つきだ!」
ちょっと褒められたけど写真見ると
へっぴり腰ですね。





吹いたり、押し付けたり、
いろいろな道具を使って
なんとなく形になってきました。
底の部分が完成です。
行程が多く訳が分からなくなってきますが
言われたとおりにやっていけば大丈夫。





上手く説明できませんが、出来上がった
底の部分を軸に今度は飲み口を加工していきます。





ちょっとづつ飲み口の部分を広げていきます。
金属の箸みたいのでグニャ〜っと広げていきます。





ここでもハサミが登場。
この作業は難しいらしく大場さんがやってくれました。
ビニールを切っているみたいに見えますよ。





だんだんコップらしくなってきたでしょ!
ぐるぐる回しながらグラスの傾きを調整していきます。





最後にパイプとグラスを切り離して完成!
これも徐々に冷やす為に除冷炉に入れられます。
後日、自宅への配送となります。
待ち遠しい〜!
久しぶりに楽しい体験でした。
吹きグラス体験もおもしろいし、
ワンコの足型をガラスで作るっていうのも素晴らしいし
最高のお土産になります!
是非是非!!!





ペンション
リングウッド フィールド


2泊目は何度もお世話になっている
『ペンション リングウッド フィールド』です。
今回はおよそ一年ぶり。何度来ても
広さに驚かされてしまう芝生のドッグラン。
ほらほら、小柄なエルがもっとちっちゃく見えるでしょ。
到着直後はこの広いドッグランをエル独り占め!
ここに我が家が何軒、イヤイヤ何十軒建つだろうか?
なんてヘンな事考えているとかなりへこみます!?





600坪のドッグラン

看板犬のイエローラブのオリーブちゃんとベティちゃんが遊んでくれました。
オリーブちゃんは1993年生まれ。高齢だけどまだまだ元気だ。
エルは年下のベティちゃんを標的に追いかけっこ。
「ガルルゥ〜」って言いながら追いかけるから喧嘩してるみたいだぞ。





いつもピカピカ

いつもきれいな客室。
天井がこ〜んなに高いのですよ





体にやさしい手作りディナー

お楽しみのディナーですよ!
夕食はハーブを使った地鶏や外房の海の幸の洋風懐石。
今年の1月と2月はそのいつもの料理に『オマール海老の
アメリカンソース』が特別サービスになるっていうんで、
これに釣られてやってきた、っていうわけではありませんが
何でも特別っていうのはいいもんで、
やっぱりこれに釣られて房総の旅にやってきたようなもんなんです。実は・・・
そんなこんなで今日は一番高いワインをオーダーしました。
といってもここのワインはみんなリーズナブルでとっても美味しいのです。
何でもラベルに通し番号が打ってあるほどいいワインなんだそうで、
実はあまり味が分かるほうじゃないのですが、なんかそんな事聞くと
美味しく感じてしまうから私の舌はまるでいい加減。
でも、料理の美味しさは分かります。
つまらんコメント書いてもアレですからやはり実際に行って
味わって納得してもらわないと!

赤ワイン2500円
通し番号 No.3532
前菜5種
プルーン酒 白ねぎのワイン煮 
はまぐりの香草焼ふきのとうの天ぷら
シーフードのジェノバソース
ピクルスの盛り合わせ かぶのポタージュ
冬季特別サービス
オマール海老のアメリカンソース
日向赤鳥の黒オリーブ煮
季節のご飯
ひじきと豚肉の混ぜ御飯
アップルパイとバニラアイスのデザート





人の食事中は・・・


ネームタグ

エルんちのネームタグをリングウッドフィールドさんにも
置いてもらっています。是非手にとって見てみてねっ!





3日目、天気は下り坂

早朝から快調のエルです。
今日も喉が滑らか、ワンと威勢良く吠えながら
フリスビーをキャッチです。きゃしゃな体ですが、
男勝りの太いエルの声はちょっとカッコイイのです。
朝食をとってお世話になったリングウッドフィールドを
あとにします。天気予報通り雲行きが怪しいなぁ・・・





大原海水浴場

大原の海岸に立ち寄りました。9月に行われる、『大原はだか祭り』は
『汐ふみ』と呼ばれる神輿が海の中でもみ合う勇壮なお祭りで賑わうそうですが、
今日は強い風が冷たく浜辺には人っ子ひとりいない、まさしく寂しい冬の海でした。
波打ち際まで連れて行き記念写真を撮ろうとするがちっちゃい波でもトコトコと
逃げてしまうエルに苦笑いです。






アウトレットコンサート長柄

海を出発してまもなく、とうとう雪が降ってきました。
わずか数センチの積雪でも大混乱してしまう東京の雪ですが
それほど強まる事はなさそうなので予定通り
ワンコと一緒に乗れる観覧車がある
『アウトレットコンサート長柄』に立ち寄りました。
今日は月曜日なのでお客さんもまばら。
しかも、こんな天気の悪い時に観覧車に乗る物好きは我が家だけ。
チケット売り場にも人がいなく今日はおやすみなのかな?と思ったところへ
ちょっと離れた所からやっと係りの人が出てきました。早速乗り込みます。
ゆっくりゆっくり回りながら上へと上がっていきます。
エルはゴンドラやエレベータなんかが苦手ですが
ゆっくり回る観覧車は大丈夫なようです。
ホントだったら素晴らしい景色が
眺められるそうだけど遠くの景色は曇りで真っ白けなのが残念。
まあ、エルの観覧車初体験って事で・・・



というわけで冬の房総の旅行記はこれでおしまい。
山に登る事ぐらいしか予定してなかったけど
旅先でアンテナ張って楽しい事、おもしろい事探して、いい旅見つけよう。
今回も思い出に残るいい旅でした。