４月３０日（月）　５日目

スペクタクルな朝

夜９時１０時には寝て、朝４時５時には目が覚める。
旅行中はそんな非日常的スケジュールで過ごしています。
今日は５時ちょっと過ぎに目が覚めました。
宿のデッキに出て日の出を見ることにしましょう。
天気予報通り晴れの朝。少し肌寒いです。
地平線からポッと現れた太陽、ゆっくり昇ってきました。
よく見ると太陽が丸くない・・・
少しすると気球のような形になってきた。
こんな不思議な形をした太陽を見るのは初めてですから
興奮しましたよ！スペクタクルな朝でした。

出発！

玄関を出ると居合わせた宿の客たちも出発の準備で賑わっています。
栃木から来たというライダー夫妻はこれから九州に向かうそうで
黒の皮のつなぎを着て登場。カッコイイ夫婦でした。
「それじゃ気をつけて！」、声を掛けると
「ブルルルゥ〜」っと心地の良い排気音を響かせ走り去って行ったのでした。
バイクの旅か・・・いいな・・・

さて、我が家も出かけようかとしたら、
お遍路さんの格好をしたお姉さんが玄関から出てきました。
なんでも、昨日は２０数キロを歩いてここまで来たそうで
昨日宿で見かけた時は足を引きずるような格好で歩いていたっけな・・・
でも、朝はシャッキとしていました。今日も同じくらい歩くのだと言っていました。
四国ではお遍路さんをよく見かけたけど、中にはヨタヨタしている人なんかもいて
さぞ辛いんじゃないかと思っていましたが、このお姉さんに聞いてみると
なんかそうでもなさそうなんだよね。
「歩くのは気持がいいですよ・・・」なんてあっけらかんと言っていました。
『自分の足で歩く旅・・・』これぞ旅の基本！
ゆっくり歩き始めたお姉さんの後姿に向かって
「頑張って〜！」と声援を送りました。

さてさて、我が家も出発です。
今日は清流四万十川を遊びます。

沈下橋を・・・

佐田沈下橋へ来ました。まずは沈下橋を歩いて渡ってみましょう。
欄干が無い橋を歩くのは新鮮な感覚ですが
なぜかエルは好んで端っこを歩きたがり、平気な顔して下を覗き込むので
こっちの腰がむずむずしてしまいます。
欄干が無いのは増水時などでも橋が流されないよう
水の抵抗を少なくするための工夫なのですが
景観的にも素朴な感じでとても良かったです。
橋の上からの四万十川の眺めも
これぞ日本の風景なんだと思わせるほのぼのとした感じでした。

佐田沈下橋より少し上流の三里沈下橋にやってきました。
先ほどの佐田沈下橋よりさらに道幅が狭いようです。
車で渡ってみましょう。道幅狭いし、ガードレール無いし、
車幅の感覚もつかみづらいから慎重に慎重に・・・
平均台に乗っている気分・・・？ちょっとドキドキ。
よそ見なんかして落ちちゃう人なんかいないんでしょうか？
橋に人がいたらすれ違うのも大変かもしれません。
そろりそろり走っていると対向側から軽トラ・・・「あ〜〜〜！」
地元の人でしょうか、軽トラのおじさんは橋の手前で待っていてくれました。
こわばった顔で軽トラのおじさんに「どうも〜〜〜！」って挨拶をしたのでした。

川岸に下りてみました。
蛇行を繰り返しながら山あいをゆったりと流れる
四万十川と沈下橋の飾らない風景が和むよな〜って
ボーっと川面を眺めていたらライダーさんに写真を頼まれました。
カメラを渡され、「向こう側から走ってきますので撮って下さい！」
と言ってスーッと反対側に走っていったと思ったら
Uターンしてこちらに向かってきた。
構図など考える間も無く、カシャ！カシャ！カシャ！
「ライダーさんが役者でオレがカメラマンかよっ・・・」って感じの数分間でした。

屋形船

今日は少し暑いくらいの陽気です。
屋形船はゆるゆると四万十川を下ります。
しばらくするとエルが気持ちよさそうに寝てしまった。
エルママにカメラを預けて私も横になった。
わずかな時間だけど寝てしまった。
気持ちのいい屋形船であった。

川遊び

黒尊川にやってきました。
透明度抜群と言われる四万十川の支流です。
この旅行、エルに遊ばせられる所が少なくて
可愛そうだったけど、ここで思いっきり遊んじゃってもらいましょう。
「それ〜〜〜！」オモチャを投げ込んでは何度も何度も泳いでました。
それにしても水が綺麗で神秘的。深い青が怖いくらい。
ゆったりした川なんだけど深みへ行ったら青い水の中に
エルが吸い込まれちゃうんじゃないかと本気で考えたりした。
ズボンを膝上までまくってエルと遊んでいたけど
いつの間にかズボンがびしょびしょになっていました。
防水カメラでエルの泳ぎを追ってみました。
「なかなか上手く取れないな・・・」
ふと足元を見ると小魚がたくさん泳いでいる。
そっと近づき写してみると・・・「写っている写っている！」
いつしかエルを忘れ水中の世界にのめり込んでしまったのでした・・・

今日のお昼ご飯！

屋形船のお店で買った『あゆ飯』と『釘煮』が今日のお昼ご飯です。
あゆを炊き込んだという『あゆ飯』はあゆの風味が程よく素朴な感じで美味しかったし、
『釘煮』はゴリという小魚の佃煮で、酒が欲しくなっちゃいました。
黒尊川の岸辺の幸せランチタイムでありました。

源流点から１９６Km

宿に戻る途中、四万十川河口が見渡せる公園に立ち寄りました。
源流点から１９６Km、長旅をしてきた四万十川は
ここで土佐湾へと流れ込むのです。
四万十川の魅力を満喫の一日でした！

今日はお寿司！

今日も『ペンション　サライ』にお泊りです。
海の見える風呂に入った後はお楽しみの晩ご飯。
今日はお寿司が出ました。
「素人が握ったものだからね〜〜〜」とおかみさんの言うとおり
ちょっと大き目の握り方だったけど、新鮮なネタで美味しかったです。
「満足満足！」
エルママは、「料理も後片付けもしなくていいから
旅行っていいな〜、満足満足！」・・・だって。

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