2007.6.16


6月15日、例年より遅れて関東地方も梅雨入りをした。
「いやな時期だね〜」って嘆いていたら
週末の天気は晴れマークに変わっている。
梅雨入り2日目にして中休みなのだ。

栃木県矢板市北部に広がる八方ヶ原が
ツツジの群生地だという事を知ったのは数日前、
この梅雨の晴れ間を有意義に使いましょうという訳で
ツツジ見物をかねその近くにある
釈迦ヶ岳という山を歩いてみることにした。

AM6:00、八方ヶ原の大間々に到着。
残念ながら八方ヶ原のツツジは
見ごろを終えポツリポツリと花を残すだけとなっていた。
遊歩道が続いているけど行ってもしょうがないでしょう。
さっそく、釈迦ヶ岳へ向かうことに・・・





時計に内蔵されている気温計は12〜13℃となっているが
強い風により体感温度はもっと低く感じる。
手袋が欲しいと思ったくらいだ。




新緑の葉っぱは強風にあおられ
小刻みに揺れ千切れて飛んでいってしまいそうだ。
それに「ごーーー」っという風の音で山が鳴り響いている。





鳥居をくぐって登りの始まりだ。
久しぶりの山歩き、気分爽快!
ハアハアいいながら40〜50分歩くと、パッと視界が開けた。
空気が澄んでいて視界がクリア!
遠くの方まで見渡せる。





「すごいすごい!」
関東平野一望の大パノラマだ。

 





「あっ、富士山だ!」
「どこどこ?」
遠くにかすむ富士山を見つけた。
ここから直線距離で200キロ近くもあるのですよ。





「なんかいいな〜」
関東平野にぽっかり浮かぶちぎれ雲が風にのって流れて行く。





青空に白い雲のコントラストもいいなぁ〜





振り返れば疲れも吹っ飛ぶ凄い景色





小さな祠がある八海山神社に到着。
こんなに展望の良い神社も珍しいのでは。
エルと一緒にお参りしました。





八海山神社のガレ場をさらに登り再び樹林帯に入りました。
明るくて気持ちのいい登山道です。
しかし、両側がスパッと切れ落ちている尾根道を歩くことがあるので
注意が必要。そのほかにも危険な所にはロープが張られていて
もし足を踏み外したりしたら数十m下まで止まらないような所もあった。
いつでも危険と隣り合わせだという事を忘れずに安全な登山を心がけよう!





明るい登山道をひたすら歩きます。





急斜面です。エル大丈夫かな?
しばらく斜面を見つめコースを見極め
ピョンピョンと一気に駆け上がって行くのがエルの登り方。
足を踏み外したりしないかヒヤヒヤするのだ。

 





突然視界が明るくなった。
「山頂か?」





登りはじめて4時間、山頂に到着だ!
「やったー!」





180度の素晴らしい展望だ!
大パノラマは写真じゃ伝えきれないなぁ・・・





円を描くように見えるのは鬼怒川ですよ。





左の男体山と、真ん中は女峰山
標高1794,9mからの眺めは絶景です。





山頂には釈迦像も。
笹の陰で風をよけながらお昼のおにぎりをほおばった。
休憩後、もう一度大パノラマを見渡して山頂をあとにした。





帰りは来た道を戻ります。
エルだけでは降りられない
高い段差が一箇所あったけど
他の所はデコボコな急な下り坂も
ぴょんぴょんっと降りられた。
上手でしょ!





昼下がり、相変わらず風が強いが
いつの間にかセミの大合唱が始まっていた。
寒いのとセミの泣き声と季節がごちゃ混ぜ・・・





再び八海山神社に戻ってきました。
もちろん釈迦ヶ岳山頂からの展望もいいが
ここ八海山神社のガレ場から平野を見下ろす
ダイナミックな景観も素晴らしい。
ここまでなら駐車場から往復2時間ちょっとで
大満足のパノラマ風景が楽しめるのだ。
是非、この感動を味わってもらいたいなぁ〜





左奥に見える山が釈迦ヶ岳です。
遠くに見えます。あそこまで登ったんだなっと
なんともいえない感動が込み上げてきます。
僕的には山頂に到達した時の喜びより
下山後、登った山を見上げた時の感動が好き。





疲れてふて腐れ気味のエルです。
もう少し頑張ろうね・・・





今日はスカイブルーと新緑の競演に
見上げることが多かったな〜





登山道に咲くシロヤシオの白い花もきれいだった。





こんな赤いフチ取りの葉っぱも・・・





八方ヶ原では見ごろを終えたツツジも
標高が高い所では鮮やか。





紅葉の時期もいいんだろうな〜〜〜





出発から8時間後、無事下山です。
っと登山口の登山カードボックスの上に
こんな走り書きが・・・
そういえば下山途中、エルは鼻をクンクンさせ
挙動不審だった所があったなぁ。
あの時近くにいたのか?小グマが?

まあ、何はともあれ無事下山です。
「いい山登りだったなぁ〜!」