2009.6.14-16
佐渡に咲くトビシマカンゾウを知ったのが
エルが我が家に来るちょっと前のこと、
ガイドブックまで買ったものの何年も行きそびれていた。
先月、新聞を見ていたら佐渡往復のフェリー車両運賃が
経済対策の一環とかで2000円になるという記事が目に飛び込んできた。
これはもう行くしかないでしょって事になった。
高速代もどこまで行っても1000円なんだしね・・・
6月14日(日) |
新潟港
新潟港のフェリー乗り場に到着した。
出港までは1時間半もあるから
待機場にはまだ数台の車が並んでいるだけだった。
早速、乗船手続だ。
ここでちょっとした勘違いというかなんというか、
てっきりフェリー往復2000円という特別割引の中に
ドライバーの旅客運賃も含まれていると思っていたのだ。
通常時のカーフェリー自動車航送運賃には
ドライバーの旅客運賃も含まれているからだ。
でも、それは別料金だった。
そこまで”おおばんぶるまい”という訳にはいかなかったようだ。
車の往復料金2000円とドライバーと同乗者の料金
そして、エルの旅客運賃をお支払いして
手続きは完了した。
まだまだ、時間はある、
そこら辺をちょっと歩くことに。
佐渡へ
散歩をしていいる間に待機場は車でいっぱいになっていた。
みんな割引に誘われ佐渡に向かうのかな?
やっぱり車とドライバーで往復3万円弱は高いよな・・・
2000円とは言わなくてもうちょっと安くなればいいのに。
滞りなくフェリーに乗り込むが
車両甲板から上への階段が急でエルがなかなか登れない。
リードを引っ張ってなんとか登り切った。
ところでペット保管場所ってどこ?
係の人に聞いて案内してもらった。
綺麗なエントランスホールを通り・・・
乗客の注目を浴びながら2等ジュウタン席を通過し・・・
たどり着いたのは・・・
イス席の一部を柵で囲ったペットコーナーでした。
ワンコは保管場所、人は客室、そんな別々の船旅になるのかと
思っていたから嬉しくなっちゃいました。
ドラの音が鳴り出港です。
新潟港がどんどん離れていく。
窓から見える海もきれいでGoodGoodだ!
落ち着いて間もなくだった。
エルママの叫びにも似た驚きの声。
何???
視線の先にはなんと今年の冬に四季の森で会った
新潟のエルちゃん家がいるではないか!
パパさんとは感動の握手をして偶然の再会を喜んだ。
しばらく興奮気味で話をした。
ビックリで嬉しい佐渡旅行のスタートになった!
お昼ご飯は両津に着いてからにしようとも考えたが
向こうに着いてからあてもなく探していると時間がもったいないですからね、
フェリーの売店で売っていた『カニとサーモンのちらし寿司』をぱくついた。
けっこう美味かった!
宇賀神社
フェリーは定刻通り両津港に着いた。
ビックリの再会に興奮冷めやらぬ2時間半の船旅はあっと言う間だった。
下船する時、再び新潟のエルちゃん家に会い
車の中から「またいつか会いましょ!」と言って別れた。
ジ〜ンときましたよ。
我が家は佐渡の南側を回って宿へと向かう事に。
まずは旅の安全祈願、宇賀神社へ。
鳥居をくぐり600段近くある階段を登りはじめる。
関東は梅雨入りしたけど
ここ佐渡は気持ちのいい風が吹いている。
息を切らせ15分ほどで山頂の神社に到着した。
あまり広くない境内はタイル敷き、
そこからは海が見渡せる。
佐渡の旅の安全をしっかり祈願した。
姫崎灯台
青い空をバックに見る真っ白な灯台のなんと美しいことか!
世界灯台百選にも数えられるというこの姫崎灯台は
明治時代に建てられ鉄造りの灯台としては日本最古のものなんだそうだ。
姫崎灯台館の建物も海の景色とマッチしていていい雰囲気。
赤亀岩
窓から入ってくる風が心地よい、
車を走らせているだけで気分は上々!
海が下りられそうな所があった。
誰もいないきれいな海。
リードを放すとエルはそろりそろり海へと・・・
養老の滝
佐渡島、島といっても
地図で見ても車で走ってみても佐渡島はけっこう広い。
東京23区と同じくらいあるそうだ。
だから自然環境も色々。
海ばっかり頭に描いちゃうけどこんな緑豊かな所も。
たらい舟
佐渡と言ったら『たらい舟』・・・でしょ。
女船頭さんに「犬も一緒に乗れますか?」って聞いたら
「小さいのだったらね〜」っというお返事だ。
「ちょっと大きいんですけど・・・」と肩を落として答えると
「じゃぁ、ちょっと連れてきてみて」と・・・
車からエルを連れて女船頭さんのもとへとやって来た。
オーディションを受ける前の気分って感じか?
やれと言われた訳じゃないけど
『座れ』と[伏せ』と『お願い!』のポーズを披露し賢い犬だという事をアピール。
完璧に決まったエルのパフォーマンスに
女船頭さんも大喜び?したかどうかは分からないが
晴れて乗船の許可が下りたのだった。
安定性はいいらしいが見た目がちょっと不安なたらい舟、
ひっくり返る事はないようだがそっと乗り込む。
少し傾きはするが安定はしている。
すぐに出航だ。
エルは水に浮かぶ乗物に乗ると
寝るのもだと思っているらしく
たらい舟に乗ってもすぐに寝てしまった。
気持ちがいいのかどうなのか、
楽しいのかそうじゃないのか、
口が聞けたら聞いてみたいものだ。
女船頭さんが立ったままの姿勢でオールを漕ぎ始める。
どうやって進んでいるんだろうか八の字を描くように
漕いでいるが理屈がわからない。
体験で漕がせてもらった。
でも、全然ダメッ、
僕がやるとお風呂のお湯をかき混ぜているだけ?みたい・・・
しまいには近くのたらい舟にぶつかりそうになりあえなく強制終了、
女船頭さんにバトンタッチをし乗り場へと向かった。
およそ10分間の舟旅は終了した。
佐渡シーサイドヴィラ
高台からみる海、そしてプール、
ロケーションは最高の佐渡シーサイドヴィラ。
海に落ちてゆく夕日も見事だし波の音も心地よい。
通常2人だと別の一角にある4人用のコテージになるのだが
改築中ということでこの高台の6人用にしてくれたそうだ。
オフシーズンという事もあり料金は格安、2日目はその半額だ。
今は高速代も大幅割引中、フェリー代もそう、
今回の佐渡旅行はお得感いっぱい!!!
食事は付かないのでどこかで食べてくるか
キッチンで自炊ということになる。
自炊の場合だが、なんでもいいというのであれば
小木港近くのスーパーに行けば一通りの物は揃う
ただ、佐渡の地の物となると品ぞろえが少ないかもしれない。
それとキッチンには鍋やフライパンなどはあったが
レンジがないなど不便なこともある。
我が家は予約時に刺身の盛り合わせを注文しておいた。
これが大正解だった。
こういう所で頼む刺身の盛り合わせだから
あまり期待はしていなかったけど
真鯛に平目、尾頭付きはホウボウなどなど、
新鮮で旨い刺身が盛りだくさん。
海を眺めながら、波音を聞きながら、
落ちる夕陽を楽しみながらの
最高の宴だったのだ!
海に沈む夕日を眺めながら酒を飲むなんて一年に何度、
いや十年に何度あるか分からない。
非日常をたっぷり楽しみながらお酒もたっぷり飲んでしまったよ。
次へ |
ELLE'S HOUSE
http://withelle.web.infoseek.co.jp