6月15日(月) 



トビシマカンゾウ咲く大野亀へ

昨日は飲みすぎて風呂も入らず寝てしまった。
目覚めたのは朝4時前、何時間寝たのか分からないが気分はすっきりしている。
風呂に入りさっぱりした後、外に出ると波の音が心地良かった。
エルも起きて来たので朝の散歩がてら
海まで行こうと思ったがトイレを済ませるとサッサと部屋へ戻ってしまった。
仕方がないのでもう一度、布団に入って二度寝しようか・・・
そんなことも考えたが今日の予定の大野亀へ出発することにした。

地図で見ると佐渡シーサイドヴィラと大野亀はほぼ佐渡の端と端、
車で走れば2時間ほどの距離しかない・・・・・・
両津の町を抜けると右手に海を眺めながら道は続く。
雲が優勢だった空も大野亀に近づくにつれ青空も見え始めた。

朝8時前に大野亀に到着した。
前日はカンゾウ祭りでここも賑わった事でしょう。
標高167m、一枚岩の『大野亀』が海に向かって突き出ている。
トビシマカンゾウの花の一番の見頃は
少しばかり過ぎてしまったようだが緑のじゅうたんに
黄色い花がポツポツと咲いていて
近づいてみれば鮮やかな黄色花に感動すること間違いなしだ。
写真を撮りながら先に進めばすぐに大野亀の登りにさしかかる。
きつく滑りやすい登りに汗をかき始めるが
見下ろせば青い海、素晴らしぃ〜〜〜!

 

 

 

 




息を切らせながら大野亀のてっぺんに到着した!
感激間違いなし大風景。
でも、あまり広くない山頂から下をのぞき込めば
足がすくむ急斜面が167m下の海に向かっている。
エルはあまり怖くないのか際まで行っては
下を覗き込んだりするもんだから
ひやひやでした。

 

 




帰り道、別の場所でトビシマカンゾウの大群落を見つけた。
海の青さとトビシマカンゾウの黄色のコントラストがお見事!
お勧め度100パーセントの大野亀でした。

 

 




大野亀の目の前にある『おおのがめロッジ』で
犬連れである事を告げると
「どうぞどうぞ!」と大野亀が見渡せる
デッキへと案内された。
心地よい疲れに冷たいアイスコーヒーが
たまらなく美味かったのだ。

 




二ツ亀

佐渡フィッシャーズホテルの駐車場に車を止め
長い階段を降りて海岸に出ると
ちょうど引き潮で二ツ亀までの砂の道が出来ていた。
誰も居なくなったところでエルのリードを放してやると
はしゃぐでもなく波打ち際を楽しげに歩いている。
「気持ちいいか?」エルに声をかけながらシャッターを切る。
なんだか今回の旅はのんびりしてていいな〜〜〜
海岸線に延びる遊歩道へ向かった。
花真っ盛りだった。
イワユリ ハマヒルガオ ハナマス
気がつけばエルママもしゃがみ込んで
花の写真を撮っていた。
佐渡はこの時期に来るのが一番!

お昼ご飯は佐渡フィッシャーズホテルで『海鮮ちらし』を食べた。
値段的に考えて「それなりかな?」って思っていたけど
ボリュームもネタの美味しさもなかなかなものでしたよ。

 

 

 

 

 




大佐渡スカイライン

二ツ亀を出て外海府海岸沿いの佐渡一周線を南下、
海を右手に見ながら気持ちのいいドライブだ。
海のすぐそばには青々とした田んぼが広がり
黒い瓦の農家が点在する景色が続いている。
「のどかだな〜〜〜」

佐渡随一の景勝地でもある尖閣湾にやって来た。
ここでは遊覧船に乗って観光するという事なのだが
やはりペットは乗せられないという事。
「想定内・・・です」

次に向かったのは佐渡金山跡、
受付で「ペットOKですよ!」と聞いて喜んだのも束の間、
「抱っこでお願いしますね〜〜〜」という事だ。
20kg超えのエルを抱っこして歩けるのはせいぜい数十歩・・・・・・
「そりゃ無理」
まあどちらも想定内の事。

想定はしてなかったけど
帰りは大佐渡スカイラインを走ることに。
けっこうきつい峠道、
時々見える海がどんどん下へと離れていく。
登り切った辺りに黄色のお花畑が目に飛び込んできた。
トビシマカンゾウのようです。
やはり黄色の花は青空がお似合いのよう。

 




『乙和池400m』の案内板、誘われるようにハンドルを切った。
しかし道は荒れてるし幅は狭い狭い。
対向車が心配で400mがとても長く感じる。
行き止まりになった。
辺りを見回しても池もないし案内板も何もない。
もしかしてここから何時間も歩いてたどり着くような池なのかな?
諦めて車に乗り込みUターンさせた所で辺りをもう一度見回してみた。
すると踏み跡のような道があるではないか。
怖々と踏み跡を数歩登ってみるとありましたありました!
神秘的な乙和池が。
まるで鏡のような水面に周りの景色が映し出されている。
「ウヮ〜〜〜〜」と思わず声が出てしまった。

 

 




再び大佐渡スカイラインへ戻った。
展望台で車を止めた。
綺麗な円弧を描く真野湾の大展望が広がっていた。
峠道としてはかなりハードな方だと思うが
走ってみて面白いと思った大佐渡スカイラインでした。

 




宿根木

時間は遅くなってしまったが小木町の宿根木にやって来た。
江戸寛文期(1661〜1678年)に廻船業の集落として発展したという事。
夕方の6時を過ぎていて観光客の姿もなくて
寂しい街並みが風情たっぷり!
何故かこんな狭い路地を歩くのが好きなんだよな。

 

 

 




宿根木海岸

宿根木の町歩きを終えるとすっかり空は夕焼け。
静かな宿根木海岸をしばし眺めた。
今日も時間に追われることなく
のんびり遊びました。

 




今日の晩御飯

今日の晩御飯、いろいろ迷って小木港近くの栄寿司で
寿司を握ってもらい宿に帰った。


今日も宿のデッキから見る夕焼け空の
グラデーションが素晴らしい!




「さてっ!」
寿司を食べようとした時だった。
エルはコテージの裏山を見つめしっぽをピンと張ったまま仁王立ち。
「どうしたっ?」
その裏山の草木のがさがさっと揺れる音がしたのはそのすぐあと。
「何かいるに違いないな・・・」
エルをコテージの中へ避難させ
大事な寿司を抱え飼い主もすぐに逃げられる態勢に。

熊?まさかね・・・

イノシシ?・・・

ガサガサっていう音がすごく近くなった次の瞬間・・・
「ん???」

草むらからひょっこり現われたのは・・・

タヌキ(たぶん)でした。

クリクリっとした可愛い目で我々と目が合ったかと
思ったら再び裏山へ一目散と逃げて行きました。
ちょっとドキドキの食前の出来事でした。




仕切り直しで「いただきます!」です。
しっかし旨かった栄寿司。
お持ち帰りで握りたてじゃないのにね〜〜〜
ご飯も、お酢の具合も最高!
もちろん新鮮なネタも!
もしかして綺麗な海の景色に酔ってしまったのか?
いやいや本当に旨かったのですよ〜〜〜!




地平線にはいさり火が輝き始め・・・




空のグラデーションはますます濃くなり・・・
あ〜〜〜今日も酔った酔った!




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