5月5日(金) 7日目




今日の予定は?
パラパラとガイドブックをめくっていたら
杉並木と長い石段の写真が目に止まった。
解説には「2446段の石段を登り・・・・・・」とある。
そこは羽黒山。推古天皇元年(593年)に開かれ
修験道の聖地として知られるという。
「おもしろそうじゃん、それじゃ行ってみよう〜!」と、
いとも簡単に決まった今日の予定。
大丈夫ですか〜?2446段ですよ・・・





随神門
(ずいしんもん)

参道入り口から出羽三山神社三神合祭殿のある
山頂まではおよそ2キロ。始めの継子坂を下ったあとは、
一の坂、二の坂、三の坂と長い登りの石段の参道が続きます。
途中で断念する人もいるとか。修行のつもりでがんばっていきましょう。
入り口にあたる随神門にやってきました。
石畳の随神門をくぐり、いざ2446段の石段へ・・・

 





継子坂
(ままこざか)

門を過ぎると、まずは継子坂を下ります。
行きかう人がけっこういます。
ワンコ見てにこやかに過ぎる人、
明らかに苦手ってな顔して通り過ぎる人・・・
いろんな人がいるからすれ違うときは気を付けて。

 





爺杉(じいすぎ)と羽黒山五重塔

継子坂を下りきり、赤い祓川神橋を渡る。月山を源流とする祓川の流れが美しい。
昔は出羽三山に参拝する人々は全てこの川で身を清めたという。
近くには須賀の滝が優雅に静かに流れ落ちる。眺めていると気分が落ち着く滝だ。
先へ行くと幹回りは7.5m、樹齢1000以上といわれている爺杉がそびえる。
以前はここに並んで婆杉もあったというが台風で倒れてしまったらしい。
なんとも寂しい話です。ここで記念写真。ごんちゃんのニコニコ笑顔が素晴らしい。
先へ進むと羽黒山五重塔が杉の巨木の間から見えてくる。平将門が創建とされるが
今のものは600年前に再建されたものらしい。高さが29.0mの三間五層柿葺素木造。
難しい字が並んでいてよく分からないが築600年とは昔の建物はなんと頑丈なんでしょう。
羽黒山五重塔を前に、今度は全員厳しい顔つきで写真に納まりました。

祓川神橋 祓川の流れ
樹齢1000年『爺杉』 羽黒山五重塔 須賀の滝





一の坂〜二の坂

人もまばらになってきました。大半は五重塔辺りで引き返してしまうようです。
「さて行くか!」。先が見えない永延と続いていそうな石段にウンザリ〜?
イヤイヤそんな事ありません、みんなこういうの好きなんですよ〜
なんたって去年の夏は、北海道の羊蹄山に登ったメンバーですから。
でもね〜、ごまちゃんはね〜、まだ、7ヶ月のパピーなんだよね〜。
初の長旅で2446段の石段を登らされる・・・
でも、大丈夫でしょう、体はもう大人並だし、妙に落ち着いてるし。
この旅行、7ヶ月のパピーと一緒に行動してるって
あまり思わなかったかも・・・ガンバレごま!!!

 





二の坂茶屋で力餅

石段の段差が小さいから見た目の傾斜より大変ではなかったが
暑い日はそれなりの覚悟は必要かも。
20分ほどで、お楽しみの二の坂茶屋に到着した。
ここでちょっと一休み。名物力餅のあんこ餅ときなこ餅をみんなつっついた。
茶屋で一緒になったワンコ好きのおばちゃんが
ごんごまエルを嬉しそうに見ている。
おばちゃん『写るんです!』を差し出し
これでワンコ達と一緒に写真を撮って欲しいという。
ごんごまエルを並ばせおばちゃんと一緒にカシャ!
おばちゃん、「ありがとう!」って言って茶屋の
ごませんべいを買って来てくれた。
「ワンちゃんにあげてね!」って・・・
人情味あふれる二の坂茶屋でした。





認定書

茶屋では名前入りでこんな認定書がもらえる。






杉並木

風情たっぷりの杉並木に鮮やかな新緑が眩しい参道。
樹齢350〜500年だという。

 





三の坂

この参道で一番きついという三の坂。
さすがにみなさん足取りが重くなってきたか〜?
ワンコ達は何を考えて登っているんだろうか・・・
石段登らせポーズをとらされ、おやつももらえずに・・・

 





三の坂の傾斜角度はこれくらい・・・
急に見えるけど一段一段の段差が少ないから登りやすい。

 





出羽三山神社三神合祭殿

2446段最後の一段を踏みしめ、出羽三山神社のある山頂のに着きました。
さっそく参拝。これだけ長い石段を登って参拝すればご利益もありそう。
ここには羽黒山、湯殿山、月山の三神が祭られここに参拝すれば
三山を巡った事になるとか。益々ご利益ありそう!
今年こそ、今年こそ・・・・・・





帰りはひたすら、ひたすら下る、2446段・・・
往復で倍の4892段だ。さすがに疲れが出てきた。
往きに最初に下った継子坂、帰りは当然上り坂
これが一番きつかったかな・・・
実は出羽三山神社へ行くにはこの参道を通らなくても車で登れるのですが、
羽黒山のこの風情を味わうにはやはり杉並木の石段の参道を通ってこそ!





板そば

2446段を下りきったのはお昼をかなり過ぎた時刻になってしまった。
「軽くっ!」てことで表参道入り口近くの食堂でそばを食べることにした。
山形では『板そば』というのが有名らしく、四角い細長い木の器に蕎麦が盛り付けてある。
普通で言うざるそばのようなんだけど下にすだれもないし、
ひらたく盛り付けてある。こしもあって美味しいそばだった。
それと山形の蕎麦で特徴的なのが『おかず』と呼ばれる小鉢料理が一品付いてくること。
このお店ではごま豆腐が『おかず』として付いてきました。 
ごん家と一緒にお蕎麦を「つるつる」っと満足の名物料理でした。
そうそう、味のしみ込んだおでんも美味しかったな〜



板そば 麦きり








ポレポレで午後のひと時・・・

疲れてる愛犬つかまえあれやこれやのイタズラが楽しい・・・
文句も言わずに偉いね皆さん!
遊んだあとはポレポレの晩御飯だ。
これでごんごま一家と過ごすゴールデンウィーク最後の晩御飯だ。
シーフードのマリネやローストポークが並ぶ。
体にやさしいスローフード。いいね、ポレポレの美味しい食事。
ダイニングは今日も賑やか、みなさん何をして楽しんだのでしょう?
近くのテーブルを見ると若いお兄さんがジャーのセルフのご飯を
マンガのご飯みたいに山盛りに盛り付けて食べている。
今日一日楽しかったんだろうね。
我々だってごんごま一家と楽しかったんだから、ねっ!

 

 





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